認定センター概要

舟山 大器

私たちが安心で快適な生活を営むため、そして社会の発展と維持をさせていくためには、エネルギーは不可欠な存在と言えます。また、このエネルギーは時代の大転換期を迎えているといえます。

2020年菅首相が温室効果ガス排出を、2050年までに実質ゼロにする方針を宣言、また翌年4月には2030年に向けた温室効果ガスの削減目標を、従来の26%削減から46%に削減する(2013年度比)ことを目指すと表明しました。

このことは我が国が世界的な脱炭素標準のスタート地点に立ったことを意味します。しかし、そもそもなぜこの様な宣言が必要だったのでしょうか。

もはや地球は温暖化により危機的状況下にあり、IPCCなど化学的な報告書からも、このまま温暖化が進めば地球は壊滅的な打撃を受けることが予想されています。現在多くのエネルギーが温室効果ガスを排出する化石燃料主体であるため、これからは温室効果ガスを排出しない再生可能なエネルギーへの転換を図る必要があります。同時にどんな資源も無尽蔵にではないため、いつかは化石燃料からの脱却を図る必要があり、人類は今その分岐点に立たされているといえます。そして日本の脱炭素宣言はこの状況を踏まえたものなのです。

一方今までの一般消費者は、エネルギーを消費し需要側の立場でした。
しかし技術の発展により、これからの消費者は

1.自らCO2を排出しないエネルギーを創りだす
2.エネルギーを蓄えエネルギーの平準化を図る
3.エネルギーを効率化し省エネというエネルギーを創る

ということが可能となり、消費者自身がエネルギーをコントロールする時代へと変遷してきているのです。つまり、国民全員がエネルギーをマネジメントする時代になったといえます。しかしながら、一般消費者はエネルギーマネジメントをどの様に活かして良いか分からないのも現状です。

そこで、エネルギーマネジメントをアドバイスする人材の必要性から立ち上がったのが、このエネルギーマネジメントアドバイザーなのです。

「エネルギーマネジメントアドバイザー認定」は、時代の分岐点の中で消費者へのエネルギーマネジメント提案とアドバイジングを行うことで「持続可能な社会」の実現を目指しています。そして、家庭や職場、地域、学校などでご活動いただける「エネルギーマネジメントアドバイザーを育成する」ことにより、持続可能な社会の創出につながるとわたしたちは確信しています。

最後に、日本の明るい未来に向けての一助としての当制度をご理解いただき、皆様と共に持続可能な社会を推進していくことができれば幸いです。本認定のご支持をどうぞよろしくお願いいたします。

エネルギーマネジメントアドバイザー認定センター
センター長 舟山 大器

理念

エネルギーマネジメントに関して健全な普及を促し、エネルギーマネジメントアドバイザーを育成することを目的とします。

活動方針

1. 一般消費者が正しくエネルギーマネジメントを理解するために、消費者に対し、アドバイスが出来る専門のアドバイザーを育成します。
(アドバイザーは、電気工事関係の技術知識ではなく、エネルギーマネジメントを通して将来の生活がどのようになるか、そのためにはどのような設備が必要かをアドバイスできる知識を総合的に習得)

2. 必要な知識を有しているかの認定を行い、認定証を発行する。

3. エネルギーマネジメントに関する技術は日々進化します。
アドバイザーにも定期的に最新動向を学ぶ機会を作るとともに、消費者へのアドバイス品質の維持を図る。(認定証の更新)

組織図

EMA認定センター組織図

講師・テキスト著者紹介

センター長 舟山 大器

センター長 舟山 大器

株式会社 舟山コンサルティンググループ 代表取締役社長

 

世界は脱炭素にむけて大きく舵を切りました。これはカーボンニュートラルを目指す日本においても同様で、中でもエネルギーの脱炭素化は喫緊の課題となっています。
一方現代では、誰もがエネルギーを創り、蓄え、且つ無駄なエネルギーをコントロール可能となりました。反面、エネルギーマネジメントは非常に複雑化・多様化しており、理解と実践がむずかしい状況です。
これらを解決に導くためには、エネルギーマネジメントの社会的な総論と家庭までの各論を理解・実践できる「エネルギーマネジメントアドバイザー」の育成が急務となっています。わたしたちは、これら日本のエネルギー問題を解決していく人材を育て、社会に貢献していきます。

古川幸司

古川 幸司

EMAインストラクター
一般社団法人日本PVプランナー協会 顧問
Wawa企画 代表

松下電工株式会社(現パナソニック株式会社)に入社
在籍中は、住宅電気設備を中心に住宅会社、工務店への開発営業を担当
その後、ホームネットワークシステム~ホームエネルギーマネジメント事業を推進

「防犯設備士」「京都再エネコンシェルジュ」「省エネ・脱炭素エキスパート【家庭分野】」
「スマートマスター」など保有

西川 弘記

EMAインストラクター
一般社団法人日本PVプランナー協会 顧問

ZEH推進協議会 運営委員
EVグリッドワーキング 委員

松下電工株式会社(現パナソニック株式会社)に入社
工場生産技術を経て、次世代の住宅提案や住宅会社との次世代住宅建設コンセプト提案や省エネ推進などエネルギー関係提案業務に従事

東北大震災後は、復興計画策定に参加し、近著「ローカーボン地域づくり・まちづくり研究会」より「ローカーボンまちづくりマニュアル」(共同出筆)発刊に参加
日本初のスマートタウンづくりの標準化に取り組む